HOME >腎臓病
病気別おすすめ簡単レシピ
腎臓
腎臓は、血液を濾過(ろか)し、尿をつくって老廃物とともに身体から排泄する大切な役割を担っています。
腎炎
腎臓には、毛細血管が糸くず状にかたまった糸球体という組織があり、血液を濾過して尿を作っていますが、この糸球体に症状が起こるのが腎炎です。

【急性腎炎】
溶連菌などの感染によって抗体が作られ、細菌と抗体が結合したものが腎臓に入り、糸球体が障害を起こします。子どもに多く発症しますが、1割くらいは慢性に移行します。食事や水分の制限が必要です。(病状によっては塩分、たんぱく質、カリウムの制限があります)

【慢性腎炎】
急性腎炎が治りきらずに移行するケースも多少ありますが、9割は原因不明です。自覚症状が少なくて放置すると腎不全になります。(腎機能が正常であれば食事の極端な制限はありませんが、塩分は控えます)
腎盂炎(じんうえん)
正式には腎盂腎炎(じんうじんえん)といわれます。多いのは膀胱炎から移行するケースです。症状は、寒気、高熱、むかつき、嘔吐、全身倦怠感、腎臓のあたりの痛み、腰痛で頻尿や残尿感、排尿時の痛みといった膀胱炎の症状を伴うことがあります。利尿作用のあるカリウムを摂り、水分も摂るようにします。
ネフローゼ症候群
ひとつの疾患を指すのではなく、原因疾患が何であれ、高度のたんぱく質尿と低たんぱく質血症、高脂血症、浮腫[ふしゅ](むくみ)などを呈する症候群をいいます。原因は腎炎がほとんどですが、糖尿病や全身性エリテマトーデスなどといった他の病気の合併症として起こる場合もあります。
腎不全
糸球体の硬化と間質の繊維化が進行して腎機能が低下した状態で、尿の出が悪くなります。腎不全は急性(大出血ややけど、ひどい下痢や嘔吐により体液や電解質が大量に失われます)と慢性(長期にわたって徐々に腎臓の働きが低下し、初期は自覚症状が乏しく、進行すると尿毒症になります)があります。
尿毒症
腎臓の働きが極端に落ちたために、尿の中に排泄されるべき老廃物が身体の中に貯まってしまう状態で、むくみ、嘔吐、倦怠感、食欲不振、頭痛、呼吸困難、貧血、かゆみなどの症状が現れます。食事制限が必要で、食物繊維とIPAは大切です。善玉腸内細菌が増えることにより、アンモニアの生成を抑えます(血中尿素の減少にも良いです)。但し、カリウム制限がある場合が多いので野菜は茹でこぼして使うと良いでしょう。

食事と対策

基本となる15のポイントはこちら→

食事療法でコントロールするのは、ナトリウム(塩分)、たんぱく質、カリウム、水分、エネルギーの5つです。

  1. 浮腫[ふしゅ](むくみ)を防ぐため、塩分・水分制限にあわせて調節をします(酸味=レモン、酢や香味野菜=生姜など、低刺激性香辛料を活用すると良いです)。腎臓に負担をかける精製塩は避けます。
  2. 刺激の強い香辛料やアルコール飲料は避けます。
  3. 腎臓の排泄機能保護のため、たんぱく質は多く摂らないようにします。
    • たんぱく質が体内で分解した時に出る窒素化合物が多くなると、排泄されずに蓄積されるため、腎臓に負担をかけることになります
    • 動物性たんぱく質を避け、植物性の食品で摂るようにします
    • 高血圧の項で説明しましたが、1日の摂取量は30〜35gとします
    • たんぱく質制限をする場合、カリウム、リンの摂取量に注意します
  4. 野菜、海藻、豆、大豆製品などを腎臓の活性を促すために充分に摂ります。
    • カルシウムは充分に摂ります。腎臓機能が低下すると、カルシウムの吸収に関わる活性型ビタミンD3が作られないので骨粗鬆症になりやすくなります
    • 加工食品はリンが多く、カルシウム欠乏になりやすいので注意します
    • カリウム制限がある場合、ゆでこぼすなど調理上の注意を必要とします
  5. 白砂糖やそれを含む菓子類、ジュース類は避けます。
  6. カリウムの摂取を制限します。

効果的な食品と成分および注意点

カリウムの多い食品
→野菜、海藻、豆類など。利尿効果として、スイカ、トマト
カルシウムの多い食品
→魚介類、野菜類、菜の花、モロヘイヤ、小松菜、葉大根、豆類、えんどう豆、生揚げ、がんもどき、木綿豆腐など
カルシウムを調節する食品
→マグネシウム、ひじき、大豆、玄米
リンの多い食品
→加工食品、チーズ・卵など動物性食品、ジュース類
IPA:炎症を抑え、腎臓を保護する作用と血流を良くする作用や動脈硬化の改善
→魚類、いわし、さば
グリシニン:中性脂肪やコレステロールを下げる作用で高脂血症を伴う腎疾患に有効
→大豆とその加工品
※安静(特に食後)と食事療法が治療のポイント。
制限される成分もありますが、IPA、グリシニン、ビタミンA、B群、セレン、亜鉛を含む食品が有効です。
→玄米、全粒小麦粉

カリウムの制限について

  • 尿素が減っている場合は、体内のカリウムの排泄が滞り、高カリウム血症を起こしやすくなるのでカリウムも制限します。しかし、それ以外については、利尿作用のある カリウムをたっぷりとって、尿の濃度を薄め、腎臓への負担を軽くします。このように摂った方がよい場合があります。
  • 慢性腎炎(成人)で血清カリウム値が5.5mEq以上の場合は、カリウムは1000から1200mg/日程度に制限します。ネフローゼの場合は血清カリウム値により増減します。
  • 腎不全で透析療法している場合は、成人で週3回の血液透析で1500mg/日を目標とします。腹膜透析の場合、特に制限しませんが、高カリウム血症に注意します。
  • カリウム値は食事の食品中に含まれるカリウムを計算します。しかし、減塩食など長 期食事制限などによって起こる食欲不振や、不規則な生活でエネルギーの摂取が出来 なかった時は、生体は必要なエネルギー確保のために細胞中からブドウ糖を引き出して使います。その時に一緒に細胞内にあるカリウムも引き出してしまうために、高カリウム血症を起こすことがありますので注意が必要です。
  • [レシピについて] カリウムやたんぱく質の摂取制限がある方は、医師とご相談のうえ実施してください。

PAGE TOP