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お悩み・症状別食事法

花粉症

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花粉症とは
花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉によって引き起こされるアレルギー症状で、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみといった症状があります。人間の体は異物に対して免疫反応を示しますが、花粉を異物として認識して過剰に反応することで症状がでてきます。
花粉症はアレルギー反応
私たちの体には、病気の原因となる異物をキャッチしてやっつける自己防御システムがあり、それを「免疫」といいます。花粉症にもこの免疫が関わっています。免疫の司令塔であるT細胞が暴走すると、反応しなくてもいい刺激にまで過敏に反応してしまいます。
アレルギーの症状がでる人・でない人がいるのは、アレルギー反応がそれぞれの人の「免疫調整力」(バランス良く免疫を働かせる力)に関わっているためです。
→花粉症の詳しいメカニズムについてはこちら

食事と対策

基本となる15のポイントはこちら→

1効果的な栄養素、食品

  • 抗酸化力の高い食品を取ります。(野菜、海藻類、玄米、大豆など)
    主食は未精白穀物にします。(玄米や分づき米、玄米発酵食品、全粒粉で作ったパンや麺類、そば)
    体の抗酸化能が低下する(抗酸化物質が減少する)と、免疫のバランスが崩れる(Th1細胞よりTh2細胞が優位に働く)と考えられます。ビタミンCやE、βカロテンやファイトケミカル(植物の有効成分)の抗酸化物質は、Th2細胞優位の状態を改善すると考えられています。
    抗酸化についての詳細はこちら→
  • 腸内環境を整える食物繊維やオリゴ糖が豊富な食品を取りましょう。腸内のビフィズス菌・乳酸菌・酪酸菌が増えると、短鎖脂肪酸が増え、免疫の暴走を抑えることができ、症状の緩和につながります。(大豆、野菜、玄米、玄米発酵食品
  • ビタミンAは、粘膜を丈夫にして花粉の侵入を防ぎます。(にんじん、小松菜、春菊)
  • ビタミンCは、アレルギーの炎症にかかわるヒスタミンをブロックします。(小松菜、カリフラワー、ブロッコリー、ピーマン、レンコン)
  • ビタミンB6は、免疫機能を調節し、抗アレルギー作用があります。ビタミンB6以外のB群を同時に取ると相乗効果が期待できます。(大豆、玄米、玄米発酵食品
  • セレン、亜鉛は、呼吸器粘膜を守る作用があります。(玄米、玄米発酵食品
  • カルシウムが不足すると、免疫細胞間の情報伝達がうまくできなくなります。ミネラルバランスの良い食品を取りましょう。(大豆、種実類)
  • n-3系油脂(α-リノレン酸、IPA(EPA)、DHA)は炎症を抑えるので適量を取ります。(青背魚(さば、いわし、さんま)、魚油、しそ油、えごま油、亜麻仁油)これらの油脂は酸化しやすいので、加熱しないで、さしみやドレッシングなど生の状態で取る方が好ましいです。

2控えたい食品

  • 油脂の量は控えめに、新鮮なものを使います。特にn-6系油脂(リノール酸)は炎症を強めるので減らします。(紅花油(サフラワー油)、綿実油、大豆油、コーン油、ひまわり油)。これらを使った料理(揚げ物、ドレッシング)も控えます。トランス脂肪酸(マーガリン、ショートニング)も控えます。
  • 以下の食品は症状を強めますので避けましょう。(油脂、アルコール、香辛料、動物性食品、砂糖、アクの強い食品、冷たいもの)
  • アルコール、強い香辛料は、目・鼻・喉の粘膜を刺激するので控えめに。

3食べ方、生活習慣のポイント

  • 胃腸が弱っている場合は、玄米食は避けたほうがよいです。主食は、胚芽米、分づき米を使いましょう。ただし玄米粥や、繊維が微粉末となっている玄米粉・玄米発酵食品などは適量であれば問題ありません。
  • 睡眠不足にならないよう、注意しましょう。

花粉症の詳しいメカニズム

  1. 花粉が目や鼻から入ってくる。
  2. 花粉がマクロファージ(白血球の一種)に取り込まれる。
  3. マクロファージが、花粉が入ってきたことをT細胞に知らせる。
  4. T細胞が花粉を異物(アレルゲン)として認識して、情報をB細胞に知らせる。
  5. B細胞がIgEという抗体をつくる。
  6. IgE抗体が肥満細胞にくっつく。
  7. 再び花粉が体内に入ると、鼻や目の粘膜にある肥満細胞の表面にある抗体と花粉が結合する。
  8. 肥満細胞から炎症物質(ヒスタミンなど)が分泌され、花粉をできる限り体外に放り出そうとする
    → くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどの症状が起こる。

花粉のメカニズム

免疫バランスの崩れと花粉症

免疫の司令塔の役割を担うT細胞には、Th1細胞とTh2細胞の二種類があります。Th2細胞は異物に対してアレルギー反応を起こし、Th1細胞はアレルギーを抑制する働きがあります。

健康な状態ではこの二つのT細胞のバランスが取れた状態になっていますが、花粉症などのアレルギーを起こしやすい人には、Th2細胞が多いことがわかっています。

Th2細胞が暴走すると、B細胞に抗体(IgE抗体)を産生するように指示を出します。
この抗体が肥満細胞と結合した状態で花粉などの抗原に出会うと、ヒスタミンなどの炎症物質をつくります。
このヒスタミンがアレルギー症状を発症させます。

花粉のメカニズム

腸は免疫に関わる大切な臓器

外からの異物に立ち向かい、体を守るのが免疫ですが、外からの異物と密接な関係にあるところが「腸」です。腸は口から入った病原菌が体の内部まで入り込みやすいため、外部からの異物に抵抗する免疫細胞が多く、全身の60%以上が集中しています。
腸の免疫力は、腸内菌叢のバランスによって差が出てきます。腸内の善玉菌が優勢な環境であれば、善玉菌が免疫細胞を強くして、外部から侵入する菌に打ち勝ち、防御する力も強まります。逆に、悪玉菌が多い環境だと、侵入者への防御反応が弱まるばかりではなく、免疫細胞が外界の異物に過敏に反応してしまいます。つまり、アレルギーがひどくなるわけです。

大腸と小腸の二つの免疫システム

最近の研究で、免疫は小腸と大腸の二段階で調整されていることがわかってきました。
小腸では、乳酸菌やビフィズス菌が直接免疫力をアップするように働きます。免疫を担当する細胞の数は小腸の方が大腸の100倍以上と圧倒的に多いのですが、大腸内の腸内常在菌も免疫調節に重要な役割を果たしています。

腸は免疫に関わる大切な臓器

花粉症と腸内細菌の関わり

花粉症が起きているときは、Th2細胞が暴走している状態です。Th2細胞の暴走の原因の一つに動物性タンパク質や脂質などがあります。これらが十分に消化されないまま腸に届くと、腸内の悪玉菌が増殖し、腐敗物質を産生して腸壁を傷つけます。するとそこでTh2細胞が暴走して、花粉症の症状も重くなるというわけです。
つまり、腸内の悪玉菌を減らして腐敗物質の産生を抑え、ビフィズス菌などの善玉菌を増やして腸内環境を整えれば、Th2細胞の暴走を抑えて花粉症の症状を抑えられると考えられます。

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