- 高血圧
- 高血圧とは、一般的に最大血圧が140mmHg以上、最小血圧が90mmHg以上である場合を言い、食事療法がとても重要になります。原因不明で遺伝に関係すると言われる本態性高血圧症と、腎臓・心臓血管系・内分泌系・神経系疾患の一症状として起こる症候性高血圧症があります。高血圧はサイレントキラーと言われています。
- 動脈硬化症
- 動脈硬化症とは、心臓から送り出される血液を全身の臓器や組織に供給するパイプの役目をしている動脈が、いろいろな原因でもろくなったり、狭くなったり、詰まったりして起こる病的な変化をいいます。
原因は動脈の老化と言われていますが、若い頃から始まることもあります。
主に、脂肪代謝障害(コレステロールや中性脂肪の上昇)、高血圧、内分泌障害(糖尿病、更年期障害、痛風、肥満など)、薬物・毒物、感染症などによる血管障害、喫煙、ストレス、運動不足などが原因すると言われています。
厚生労働省の調査統計によりますと、我が国では健常者でも血圧は年齢が高くなるにつれ上昇しています。
脳梗塞は増えており、若い人も要注意です。一度壊れた脳細胞は元に戻りません。
食事と対策
基本となる15のポイントはこちら→
- 過食せず肥満を防ぎます。→肥満の項参照
脂質の摂りすぎを防ぐため未精白穀物(みせいまいこくもつ)を主食とし、よく咀嚼します。腹8分目とし、太らないようにしましょう。
- 食塩を制限し薄味にします。10g/日未満(すでに高血圧の方は5〜8g/日未満)。精製された調味料を避け、自然のものにし、調理の工夫で薄味にしてください。
- コレステロール・動物性脂肪の多いものは避けます。脂質は総カロリーの20〜25%/日。特に獣肉、バター、生クリーム、乳製品、ベーコン、卵黄などは避けましょう。
- たんぱく質は植物性から摂るようにします。過剰になると消化しきれずに有害物を生じ、肝臓、腎臓に負担がかかります。大豆や大豆製品を中心に適量を摂ってください。(日本は1g/体重1kgで60kgの人は60gになりますが、これは多すぎます。欧米では0.6g/体重1kgで60kgの人で36gです。これを目安に1日当たり35g前後にしましょう)
- 白砂糖・嗜好飲料は避けます。白砂糖やそれを多量に含む菓子やジュース類、コーヒー、紅茶、香辛料などの刺激の強いものは避けましょう。なお、果糖の多い果物も控えてください。
- 野菜・海藻・きのこ類は充分に摂ります。血中コレステロールを低下させ、血管を丈夫にし、体内の新陳代謝を高めます。これらに含まれる、ビタミン・ミネラルはナトリウムを排泄させるので、(2)の食塩の体内蓄積をある程度妨げます。
- 抗酸化食品を積極的に摂りましょう。調味料の油脂を控えて、ごまを1日40gほど(大さじ4杯)とるようにすると効果的です。
- 血管を丈夫にするビタミンCを豊富に含む食品を摂ります。
- 食物繊維を豊富に含む食品を摂ります。食物繊維には、多様な作用がありコレステロールを体外に排泄する作用は、動脈硬化を予防するだけでなく高血圧、糖尿病、心疾患、高脂血症など生活習慣病の改善に有効です。→ひじきはカリウム、カルシウム、マグネシウム、クロムが含まれるので、とても良い食品です。
- たばこ、アルコールは少なくします。
- 便秘は治しましょう。排便のときの強い力みは血圧を上げます。
- ストレスを避け、気持ちをリラックスさせましょう。
- 充分な睡眠を取ります。
- 適度の運動をしましょう。
- 腹式呼吸を実行します。(アンジオテンシン変換酵素=ACEの生産を抑え、キニンの生産をたかめます)
効果的な食品と成分および注意点
- 減塩を基本とし、ナトリウム対策の栄養素をとるようにします
カリウム:塩分を排出し、ナトリウムの吸収を抑制します
→ほうれん草、トマト、じゃがいも、たけのこ、さつまいも
カルシウム:ナトリウムの作用と吸収を抑制します
→キクラゲ、ひじき、昆布、ごま、小松菜
水溶性食物繊維:ナトリウムを排除して血圧上昇を抑え、排便を促し、肥満を予防します。コレステロールの吸収も抑えます
→のり、昆布、わかめ、りんご
- 血管を丈夫にします
植物性たんぱく質
→大豆、大豆プロテイン、えんどう豆(コレステロール値を下げます)
ルチン
→そば(体内出血を防ぎます)
- 血栓を溶かし、血液中の脂質を減少させます
硫化アリル(アリシン)など
→玉ねぎ、にら、ニンニク、ねぎ、あさつき
IPA・DHA
→魚類、体内で IPA・DHAに変わるα-リノレン酸(植物性)
- その他、動脈硬化によい関連成分と食品(脳梗塞の予防)
ビタミンE
→大豆、大豆プロテイン、玄米発酵食品、ブロッコリー
コリン
→大豆、大豆プロテイン、えんどう豆、ささげ
α-リノレン酸
→しそ油、昆布
オレイン酸
→オリーブ油、アーモンド
タウリン
→貝類、たこ
セサミノール
→ごま、ごま油
ポリフェノール
→緑茶、春菊、ほうれん草、玉ねぎ、レタス
- 冠状動脈の硬化を防ぐには、原因となるホモシステイン(アミノ酸)を作らないように、ビタミンB6、B12 、葉酸などのビタミンB群が大切です
- アンジオテンシン(アンギオテンシンともいう)遮断ペプチドが多い食品
→味噌、ごぼう、鰹節
