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お悩み・症状別食事法

胃のトラブル(胃炎・胃潰瘍・機能性ディスペプシア)

お悩み・症状別おすすめ簡単レシピ
胃炎
胃炎は、胃粘膜を守る血流や粘液の分泌低下、胃粘膜を攻撃する胃酸の分泌過剰により胃粘膜に炎症を起すもので、急性と慢性に分けられます。胃痛、むかつき、嘔吐などの症状を伴います。
胃潰瘍
胃潰瘍は、食物を消化するための胃液が胃粘膜や十二指腸の粘膜までも消化してしまい、その粘膜が傷ついて欠けた潰瘍ができた状態をいいます。誘因の一つとしてストレスが挙げられます。近年はグラム陰性桿菌ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)に由来するものが多いと考えられています。みぞおち周辺の痛み、ゲップやむかつき、胸焼けを起します。進行すると粘膜から出血し、吐血やタール便(黒色便)がみられることもあります。
機能性ディスペプシア
胃粘膜に炎症や潰瘍はみとめられないのですが、胃の痛みや不快感がつづくもので、神経性胃炎、ストレス性胃炎、慢性胃炎ともいわれます。

食事と対策

基本となる15のポイントはこちら→

1効果的な栄養素、食品

  • アミラーゼ:でんぷんを分解する酵素、胃の消化の負担を減らします。
    (山芋(生)、大根(生)、麹菌で発酵させた食品(生味噌、玄米発酵食品など))
  • プロテアーゼ:たんぱく質を分解する酵素、胃の消化の負担を減らします。
    (大根(生))
  • トウモロコシのでんぷん:胃の働きを高める作用があります。
  • ビタミンU:粘膜の修復、保護作用もあります。(キャベツ)
  • ビタミンA(=カロテン):粘膜を保護します。
    (小松菜、春菊、赤ピーマン、かぼちゃ)
  • ビタミンC:コラーゲンを生成して粘膜を保護、滋養強壮効果もあります。
    (小松菜、カリフラワー、ブロッコリー、ピーマン、レンコン)
  • ビタミンE:粘膜を保護します。(大豆、大豆製品)
  • ムチン:粘膜を保護します。(オクラ、なめこ、山芋、モロヘイヤ)
  • ナイアシン:胃腸の働きを助けます。(魚類、玄米発酵食品
  • ビタミンB12:不足すると食欲不振。
    (納豆、いわし、たまご、貝類、発酵食品、海藻類、スピルリナ)
  • アラキドン酸:胃壁を守ります。(ごま、大豆、大豆製品)

2控えたい食品

  • 胃に負担をかける食品(刺激物、アルコール飲料、コーヒー、紅茶、炭酸飲料など)を避けます。
  • 脂質は胃内停滞時間が長く、負担となるため少量とします。純粋な植物油(ごま油、オリーブオイル)を少量用いる程度に抑えます。
  • 肉や牛乳は胃酸分泌を刺激するホルモン(ガストリン)の分泌を促進するので控えます。たんぱく質は魚・大豆で補給しましょう。牛乳は胃酸を中和すると考えられていましたが、胃酸を中和できるのは短時間(20分くらい)です。その後、胃酸のレベルを以前より高くします。
  • 玄米食は避けたほうがよいです。主食は、胚芽米、分づき米を使いましょう。ただし玄米粥や、繊維が微粉末となっている玄米粉・玄米発酵食品などは適量なら問題ありません。
  • 甘味の強い菓子類は控えます。
  • 酸味の強い果実は避け、生の果物は控えめにします。特に食事の前後60分以内は避けます。

3食べ方、生活習慣のポイント

  • 胃液の分泌亢進を防ぐため少量を分割して食べます。
  • 胃への負担を少なくするために、ゆっくりよく噛んで咀嚼するように指導します。
  • 症状が強く現れているときは、材料をよく煮て柔らかくして食べますが、回復に伴い、食べ物の硬さを増していき、できるだけ早く普通の食事に戻すようにします。
  • 消化のよいものが勧められますが、調理法によって食物形態を柔らかくし、咀嚼をあまりしない方法より、咀嚼を積極的に行って唾液の分泌を促し、食べ物と唾液とをよく混合させ、消化しやすくすることが効果的です。
  • 胃を休ませた方がいいからといって、無理な絶食や食事回数を減らさないようにしましょう。胃が空のときも胃液分泌はあり、中和するものがなくなるので、規則正しく食事を取るようにします。
  • 食後2時間は寝ないようにしましょう。
  • 味付けは薄味とし、素材の味を生かす工夫をしましょう。

4急性の胃炎の場合

  • 胃を休ませ、温かい番茶や白湯などの水分を適量摂取します。
  • 様子を見ながら、重湯・葛湯など流動食を摂取します。熱すぎたり、冷たすぎたりしないよう温度に注意します。
  • 3〜4日かけながら3分粥→5分粥→7分粥→全粥→常食へと進めます。

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