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中性脂肪の異常(脂質異常症)

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監修

医学博士 根本英幸
管理栄養士 石井尚美

 食べすぎ、運動不足といった生活習慣が続くと、中性脂肪が高くなりがちです。血中の中性脂肪の異常値は150mg/dl以上です。食事改善とともに、運動する習慣を取り入れることで、中性脂肪が高くなるのを防ぎましょう。

おすすめの栄養成分と食品


1.主食は未精白穀物にします。
食物繊維が多く糖の吸収がゆっくりで、血糖値の急上昇を防ぎます。白米などの精白した穀物は、糖の吸収が早く中性脂肪に変わりやすいため控えます。
●玄米や分づき米、玄米発酵食品、そば

*食後の血糖値の上がりやすさを示すGI値は,白いパン>全粒粉のパン・ライ麦パンです。GI値の高い白米、うどん、白いパンは控えましょう。
2.食物繊維を取ります。中性脂肪の低下に有効です。また脂肪や糖の吸収を抑えてくれます。
●玄米、野菜類、海藻類、きのこ類

3.大豆に含まれるサポニンは、血中の脂肪を減らすのに役立ちます。
●大豆、大豆製品

4.活性酸素により酸化した脂質は、老化や生活習慣病の原因になります。抗酸化力の高い食品を増やしましょう。
●玄米、大豆、野菜、海藻、ごま
抗酸化についての詳細はこちら

5.副食は「ま・ご・わ・や・さ・し・い・こ」を上手にとりいれましょう。
●まめ、ごま(種実類)、わかめ(海藻)、やさい、さかな(魚介類)、しいたけ(きのこ)、いも類、はっこう食品

控えめにしたい食品


1.白米や小麦粉製品などの精白した穀物は、糖の吸収が早く、体内で中性脂肪に変わりやすいため控えます。

2.脂肪分が多い肉類、乳製品などの動物性食品は控えます。肉類は脂肪の少ないものを選びましょう。牛乳は豆乳に切り替えます。たんぱく質は植物性食品や魚介類で取るようにします。

3.脂肪の摂取を控えます。総エネルギーの20~25%以下にします。焼く、蒸す、煮るなど、調理法を工夫しましょう。

4.白砂糖、はちみつ、甘い菓子、果糖を多く含む果物は控えます。糖分の吸収が早く、体内で中性脂肪に変わりやすいので、注意しましょう。

5.アルコールの飲みすぎに注意しましょう。

食事と生活習慣のポイント


1.過食を避け、標準体重を維持します。
体重のコントロールについての食事法はこちら

2.適度な運動をします。1日8,000歩を目安に、毎日30分程度早足で歩くようにします。動くことによって、新陳代謝を活発にします。間食をするのなら、脂肪分や糖分が少ないものを選びましょう。(枝豆、煮大豆、焼き栗など)

3.精白した小麦粉の代わりに、「大豆粉」「玄米粉」「全粒小麦」を使ったパン・菓子を選びましょう。

4.規則正しい生活を心がけます。食事の時間や睡眠時間が不規則にならないようにします。

5.ゆっくりよく噛んで食べましょう

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