□便秘は機能性便秘と器質性便秘があります。機能性便秘が慢性的になったものを慢性機能性便秘といい、習慣性便秘ともいいます。
機能性便秘は弛緩性便秘、痙攣性便秘、直腸性便秘の3つに分けられます。
弛緩性便秘:食事量や食物繊維の不足、運動不足、加齢、経産婦などにみられる腹筋力の低下などが原因です。
腸全体の弛緩、拡張や排便反射の鈍麻により、腸の内容物が長く停滞することで、水分の吸収が増し、大便が硬く太い塊になります。
けいれん性便秘:ストレスや過敏性腸症候群による、腸管の自律神経のアンバランスにより起こる便秘です。
大腸の運動と緊張が亢進した場合、けいれん性収縮を起こし、腸内容物の通過が障害されて便秘が起きます。
便は兎様便で少量。便秘と下痢を繰り返すことがあります。
直腸性便秘:直腸の排泄反射の減退で起こる便秘です。
便は太く、分割便になりやすい。習慣性便秘ともいわれ、仕事の都合などで便意を我慢する習慣の人に多くみられます。
下剤や浣腸の乱用をすることによっても起こります。