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痛風(尿酸値が高い)

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監修

医学博士 根本英幸 
管理栄養士 石井尚美

痛風は足の親指をはじめ、関節とその周囲組織に尿酸ナトリウムが沈殿し、関節痛を起こす疾患の総称です。中高年の男性で、高血圧、高脂血症、肥満などの体質を持つ人に多いです。大量の飲酒、過剰な運動による脱水がきっかけとなることが知られていますが、はっきりとした発症メカニズムは分かっていません。血中の尿酸値は7.0mg/dLまでは基準値内で、これを超えると高尿酸血症と呼ばれます。食生活に気を付けることで、尿酸値の上昇を防ぎましょう。

おすすめの栄養成分と食品


1. 野菜と海藻類をしっかり取りましょう。
尿をアルカリ性に保ち、尿酸の増加を抑えます。またカリウムは利尿作用があり、尿酸を排泄してくれます。
●もやし、トマト、じゃがいも、里芋、ブロッコリー、ピーマン、にんじん、ワカメ、昆布、のり

2.主食は全粒穀物・未精白穀物にします。
ビタミンB群・セレン・亜鉛といった腎臓の働きに関わる微量栄養素を多く含みます。
●玄米や分づき米、玄米発酵食品、全粒粉で作ったパンや麺類、そば

3.腎臓によい食品を取ります。
腎臓のトラブルについての食事法はこちら

4.水分を充分に取ります。

5.副食は「ま・ご・わ・や・さ・し・い・こ」を上手にとりいれましょう。

●まめ、ごま(種実類)、わかめ(海藻)、やさい、さかな(魚介類)、しいたけ(きのこ)、いも類、はっこう食品

控えめにしたい食品


1.プリン体の多い食品を制限します。
●真いわし、魚の干物、オイルサーディン、レバーなどの贓物、肉スープなど

2.油料理はプリン体が残存するので控えめにします。

3. たんぱく質の過剰摂取は、体内での尿酸が増加するので控えめにしましょう。

4.アルコール飲料は、尿酸の排泄を抑えてしまうので控えめにしましょう。

5.イノシン酸の多い食品を控えます。(にぼし、鰹節)。過剰なイノシン酸は、体内で尿酸に変わります。

6.腎臓のトラブルがあるときは食塩を控えます。1日に食塩は3g以上6g未満にします。
腎臓のトラブルについての食事法はこちら

食事と生活習慣のポイント


1.プリン体は水に溶けやすいので、プリン体の多い食品は充分に水煮をしてから食べ、煮汁は残しましょう。プリン体の摂取量を減らせます。

2.体重のコントロールをしましょう。
体重のコントロールについての食事法はこちら

3.過激な運動は避けましょう。




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